今日はちょっと
私の感動をシェアさせてください。
先日、盛岡に行ってきました。
その目的は・・
昨年公開された茶道を題材とした映画
「日日是好日」の著者である、
森下典子さんの講演会に伺うためでした。
昨年の映画公開直後にはたくさん開催されていた
トークショー、そのどれもがタイミングあわず、
無念・・と思っていたところに講演情報を見つけ、
伺ってきました。
岩手県の表千家同門会主催ということもあり、
これは着物でしょう!と一式を携えて・・笑
東京からえっさほっさと・・
600名入る会場の一番前センター
ポジションで聞いてきました・・笑
いやぁあ、、もう感動の嵐で
まじ、行って良かった!
その感動のシェア話です・・^^
私は樹木希林さんの遺作映画としても
有名なこの「日日是好日」の原作の
大ファンで、著書と出会ってからもう
10年以上。
何度も読み返して、私の本はもう
ボロボロです。
ちょっとご著書について説明すると
=====
著者である森下先生が
大学生の時に茶道と出会い、
そこから成人し、社会人デビューし
大人になる様が描かれています。
そして、進路に迷う時、人生の行き先に迷う時、
大事な人との別れ、どんなときにも毎週の
「茶道の稽古」があり、
その時々の心の機微を、
毎日通う茶道の稽古場での気づきと
なぞらえて書いてあるエッセイです。
=====
私自身が、20代後半ごろ、
仕事オンリーだった時に茶道に会い、
その世界観にただただ感動し、
自分の眠っていた感性が呼び起こされた経験
その経験が自分自身とオーバーラップして
私の心を代弁してくださるようで、
何度も涙しながら読んだ大好きな一冊です。
=
その本が、
出版して17年の時を経て、
あるプロデューサーの目に留まり
映画として大ブレイクして、
樹木希林さんの遺作となるまで・・
その裏側を講演ではお話くださいました。
その壮大なストーリーは森下先生の
「毎日のお稽古で感じる感動を
いつか誰かと共有してみたい」
そんな純粋な思いから端を発します。
=
茶道というのはちょっと
不思議な世界です。
静かに和室に座り、
釜の湯が煮えたぎる音を聞きながら、
点てていただいた抹茶をいただく。
ただ、それだけなのに、
茶室の中には、お菓子や道具から
四季を感じたり、
毎回同じお点前をする中で、
自分の心や気付きにも
季節があることを感じる。
ただ静かに座っているだけなのに、
心の中は、風が吹いていくような
「大きな感動」を覚えることが
しばしばあります。
森下先生はこの感動を
うまく言葉に出来ず、
誰とも共有できない
ジレンマを長く抱えてらしたようです。
いつか言葉にしてみたい
いつか文章にしてみたい
でもそんなこと意味あるのかな
でもあわよくば、
きっとこの思いを共感してくれる人が
どこかにいるはず
そんな思いを内に秘めて数年・・
ある時、とある編集者の方に
「いつか、茶道に関する本を出してみたいの」
そう伝えたことが始まりで、
それがあれよあれよで書籍化され、
17年経って映画になり、
希林さんが主役をつとめられ・・
森下先生の役を黒木華さんが
大きなスクリーンで演じられる、
という壮大な物語につながるわけです。
(もちろんそこまで至るのには
想像つなかい努力・ご苦労があったうえで)
=
夢とはこうやって一言、
誰かに伝えることに端を発して
始まるのかもしれません。
もう、私はこの話に感動しました。
「言葉にしてみたい」
森下先生が抱いた、
この自分の内なる衝動を抑えていたら、
本はもちろん、映画にもならなかったし、
私のような読者が感動することも
なかったわけですから。
茶道にただただ感動している、
その純粋な一人の女性の「1」の思いが、
映画になるまでに大きく大きく
何十万倍にも拡大していくことに
深い感動と、そして勇気を覚えました。
私も、自分の情熱に
ストレートに生きていこう!
なんていうか、今の時代、
やれ効率だとか、効果だとか、
それはやって何の意味があるのかだとか、
そんなことで私は私の情熱を
消してしまってはいまいか。
私が盛岡に行って猛烈に感動した情熱。
なんだか森下先生に勇気を頂き、
その情熱をストレートに綴っている、
そんな熱い投稿です。
実はこれと同内容を、
著者の森下先生にもファンレターに
したため、本日投函しました。
私が日々心が揺さぶれる、
感動すること。
もっともっとストレートに
表現していきたいと思います。
子育てのこと
教育のこと
和の文化の美しさ
茶道のこと
人生を面白がる視点の秘訣
などなど
自分が抱いている「1」の熱い思いは、
形を変えて、時間をかけて、きっと
大事な人に届くはずだから^^
==
ヒモ解き職人 鈴木深雪
#日日是好日